車中泊でくるま旅 「ソーラパネルは必要か?」

ソーラパネルの必要性

Nomadなヤドカリ

結論から申し上げると「ソーラパネル」は、中長期の快適な「くるま旅」には、必要不可欠な装備のひとつと言っても良いと思います

トイファクトリーGTには「シャープ製220W」のソーラパネルが付いています(オプション設定) 住まいの屋根と違い、車の振動にさらされる為、シャープと共同開発、各種高規格品質試験や地球3周分(11万8500km)の振動テストを実施しているとのことです。

サブバッテリーの充電方法

サブバッテリーは家電等の使用時だけでなく、未使用時も自然放電するので充電が必要となります。主な充電方法は下記の3つです。

 ①走行充電(オルタネーターによる充電)

 ②外部充電(コンセント等からの100V充電)

 ③ソーラパネル充電

定期的に走行する場合、走行充電でカバー出来ますが、週末や中長期の休み以外は余り車を動かさなかったり、マンションで駐車する場所に充電する設備が無い場合などは、ソーラパネルによる充電が効果絶大です。

ソーラパネル220W(SHARP製)
サブバッテリー100A×2変換器
オールインフォメーションボード
※写真は100Vで充電中
Nomadなヤドカリ

最近はキャンピングカーだけでなく、自作でソーラパネルを取り付けたバンや軽1BOXも多く見かけますね

くるま旅中に消費する電力の補充として

くるま旅」中は「照明、冷蔵庫、TV、換気扇、パソコン」等、様々な電化製品を使用します。特に頻度が高いのは24時間稼働する「冷蔵庫」でしょう。

「ヤドカリ号」には「澤藤電機株式会社(ENGEL)」40L(定格消費電力(37W)、DC12V:3.0A)が備え付けられています。

現在、装備されているソーラパネルは「220W」で、変換効率を加味すると条件の良い時は、外気温等の環境にもよりますが、約600W/日程度の補充となり、1日(24時間稼働)の冷蔵庫消費電力にやや足りないくらいでしょうか。

走行充電時の充電能力の情報を持ち合わせていないので、具体的な数字ではありませんが、直近の約20日間(約2,200km)の「くるま旅」では「冷蔵庫24時間稼働」+「電子レンジ約3分/日」+「室内照明」が主な使用でしたが「ソーラ充電(うち約4日間は雨・曇天)」+「走行充電」で、顕著な電圧降下も無く、電力不足はありませんでした。

只、これまでの経験上、3日~4日間程度連続で、雨や曇天でソーラ充電が殆どされず、停滞気味で走行充電も余り無い(100km未満/日)場合、顕著な電圧効果がみられ、警告灯が付いてしまいます。

こうなると「AC電源」のあるキャンプ場や、ポータブルバッテリーを外部ACコネクトに接続して充電するか?走行充電が必要になります。

中・長期間の「くるま旅」では、目的の場所で晴れた日にアクティビティ(登山や観光)を、どうしても楽しみたい場合、停滞もやむを得ない場合があります。

僕は、サブバッテリー警告灯点灯が予想されるタイミングに合わせ「水補給」「排水」「ゴミ」「洗濯」「シャワー」などを兼ね、電源サイトのある比較的リーズナブルなオートキャンプ場(基本2,000円~2,500円程度)で、地の食材を仕入れて「BBQ」など、一息休憩を兼ね、車中泊する事も多いです。

自炊で使用する「炊飯器」「小型ホットプレート」「IHクッキングヒーター」等は、サブバッテリーの負担を少なくする為ポータブルバッテリー Jackery1500を使用しています。

使用した電力補充は「ソーラパネル」と時折「シガライター」からの走行補充電(走行中約60W前後の充電表示)で補充できています(シガライターからの充電はサブバッテリー充電量が減少するため、サブバッテリー充電量が十分な時に行います)

マルチ炊飯器を40分使用すると蓄電量は約10%ほど減少しますが、天候が良ければ、翌朝、約70分前後のソーラパネル充電「Jackery SolarSanga100×2」で、ほぼ満充電となります。

ポータブルバッテリーを活用する事で、旅先では処理が難しい空のカセットガスボンベ」を減らす事が可能となります。

ポータブルバッテリー Jackery1500
Jackery SolarSanga100×2
サブバッテリー電圧降下
11.5Vまで低下すると警告灯が点灯
10V以下で保護回路が働き機器をOFF
青森県むつ市
早掛レイクサイドヒルキャンプ場
SOUYI マルチ炊飯器
※車内で使用している主な家電
IHクッキングヒーター
※車内で使用している主な家電
BRUNO ホットサンドメーカー
※車内で使用している主な家電
PRISMATE スリムホットプレート
※車内で使用している主な家電

まとめ

天候が良ければ冷蔵庫を連続稼動しても、サブバッテリーから持ち出しした電力を「ソーラパネル」と「走行充電」で補う事が可能です。

注意点として、雨や曇天の際は殆ど発電しないなど極端に落ちますが、晴天の場合でも屋根に積載した荷物が影を作ったり、木陰に停めてしまうと、例えば影がソーラパネル面積の10%程度であっても直列接続されたセルの回路の向きによっては発電効率が30%以上落ちる場合があります。発電効率は影の面積部分に比例しない点は認識しておきましょう。

快適な「くるま旅」には、電化製品の使用など電力を必要とするものも多く、ソーラーパネルは天候さえ良ければ発電機や外部電源に頼ること無く、発電・充電ができるクリーンエネルギーとして「くるま旅」での相性は抜群だと思います。

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