車中泊でくるま旅「トイファクトリーGT 」

目次

トイファクトリー GT 「ヤドカリⅡ」

Nomadなヤドカリ

2020年「RVランド」で「 GT(中古)」が、入庫直後で希望のオプションも付属し、とても親切丁寧に対応頂いたことや「GT」か「レクビィ COUNTORY CLUB」が、元々候補だったこと、新車だと約1年納期がかかるとの事で待ちきれず、購入に・・・(笑)

私見も入りますが、約4年間、4万㎞、GT車中泊日数435日(2024.10 現在)使用して、車両の詳細や実際に良かった点、案外使わないかな?と思った装備、実際の使い勝手などをご紹介します

Nomadなヤドカリ

僕がGTを候補にしていた理由は、主に下記の3つです

①リビングが比較的広く(その分、少しベットは手狭)リビングとベッドが分かれ、2人旅でも1人がリビング、1人がベッドとお互いの時間を過ごせること

②嵩張る服や小物はマルチルームに収納でき、車内を整頓し易い

③上質で高級感ある内装とデザイン、そして使い易いレイアウト


そのほかエアロソーラの形状がハイエースを引き締め格好良い点もトイファクトリーを選んだ理由のひとつです

Nomadなヤドカリ

そして、以前100系のハイエースを17年、約23万㎞乗り、その信頼性から、次もハイエースベースは前提にしていました

諸元

トイファクトリー・TOY FACTORYのキャンピングカー全景
ビルダーTOY FACTORY
車種ハイエースキャンパー特装                
年式2018年式
購入店RVランド
サイズ5,380×1,910×2,380mm
室内高1,620mm
車両重量2,440kg
車両総重量2,825kg
型式CBF-TRH221K
駆動2WD
エンジン2.7ガソリン
トランスミッション          6AT
出力160PS駆動
最大トルク24.8kg-m
乗車(就寝定員)7名(4名)
主な装備
①エアロソーラシステム            オプション
②クールコンプシステムオプション
③FFヒーターオプション
④電子レンジオプション
⑤1500Wインバーターオプション
⑥冷蔵庫(40ℓ)
⑦シンク(給・排水13ℓ)        
⑧TV(パナ製19インチ)              オプション
⑨マルチルーム
⑩キッチンタワー
⑪サブバッテリー        鉛100Ah×2                  
nomadなヤドカリ

中長期の「くるま旅」では、水が不足しがちなので、ちょっとですが給水タンクを「13ℓ → 16ℓ」に変更「20ℓ」は納りませんでした

中長期間の「くるま旅」だと「キャブコン」の居住性は魅力ですが、趣味のアウトドア用品を屋根に積載すると、全高が高くなりすぎる為、僕は「バンコン」を選択しています

約4年(4万㎞)使用したレビュー

 一般道路や高速道路の走行性能

①一般道、高速道路共に流れに乗るスピードは問題ない

車体が重くトルクがディーゼルほど無いので、走り出しは「もっさり」していますが、一般道、高速道路共に流れに乗るだけのスピードは出ます

長い上り坂でもアクセルを踏み込めば、それなりにスピードは出ますが、ディーゼルと違い回転数で流れに乗る感じです。それなりに回転数をあげ加速すると一気に燃費は落ちてきます

最初は「トルク・燃料費」の点から、ディーゼルが希望でしたが、エンジンが運転席下に関わらず、それなりに静粛性があり、ディーゼルとの車両価格差やオイル交換頻度、アドブルーの補充等を考えると、今は「ガソリンでも良かったのかな?」とも思っています

②ブレーキの効きは普通

車重がある為、少しノーズダイブしますが、危険と感じる程では無く制動距離もそんなに長くはなりません

只、車内のケトル、パソコン(滑り止めシートの上)が落ちないように「ふんわりブレーキ」を心掛けているので、少し長めの制動距離です

③ロール(車体の傾きや挙動変化)は結構有り

貨物車ベースで「リアサスペンション」は 1トンもの積載に耐える固めのリーフスプリングで「くるま旅」に必要な荷も結構乗った状態です

その為、コーナーでのロール(車体の傾き)や突き上げは結構あります。ケトルなどをテーブルや冷蔵庫上(滑り止めシート有)置いていて、少し挙動が大きいと転がり落ちる事もあります

「ショックアブソーバー」を交換して随分良くなりました。リーフサスペンションも更新したいところですが、予算の関係で未だ見送りです(苦笑)

④普段使いは特に支障無し

フルサイズの大きなハイエースですが、通勤や買物など普段使いで困った事は特にありません。最初は横幅・全長・高さと気を遣いましたが、慣れもあるのでしょうね。見切りも良いので、僕は運転し易いと感じます

僕は「8割田舎? 2割街?」ぐらいの所に住んでいるので、平面駐車場の施設も多く、駐車枠から少しはみ出る分、他の車の支障の無い場所に停めたりはありますが、特に不自由と感じた事はありません

只、街中がメインでゲートがある有料駐車場や立体駐車場を使わざるを得ない方は厳しいサイズだと思います

 横風の影響

橋の上や高速道路、トンネルの出口の横風に注意

キャブコンより面積は少ないのですが、強風時の横風の影響は結構あります

瀬戸大橋通行の際、風速は15m/s以上(吹き流しは真横で強風注意の標識有り)の中を、約80km/h で走行中、横風でハンドルを取られ、感覚的に一気に隣車線まで持って行かれそうになりました(怖)

なので減速するのですが、セダンやワゴン車は、そこまで減速する必要がなく、隣車線側に横風で振られた時に追い越し車両が近づいていると恐怖です(苦笑)

 燃費

燃費は約6~12km/ℓ

Nomadなヤドカリ

長距離を走ると満タン計測で「約10km/ℓ 前後」が多いです

街中でGO・STOPを繰り返すと「6~8km/ℓ 前後」 信号の少ない平坦な道だと「12km/ℓ」を超える時もあります。6速ATミッションの効果もあるのでしょう。以外と伸びている気がします。一例だと・・・

約2,000km(高速(約4割)+一般道(約6割))走行時は「9.8km/ℓ」

ALL一般道で約2,200km(山道約3割+市街地2割+一般道5割、エアコン使用無 ルーフボックス積載)走行時は「9.4km/ℓ」

ALL一般道で約8,400km(山道約3割+市街地1割+一般道6割、エアコン使用若干有り ルーフBOX積載)走行時は「9.8km/ℓ」 ※内、北海道を約3,000km走行

田舎の平坦な信号の少ない道を走行していると「11~12km/ℓ」走ったりします

最近のハイブリット車と比べ、全く燃費は良くありませんが、多くの装備、荷物を積んだ状態で「部屋?」が走っていると考えると「宿泊費はかからないので仕方ないかな?」と自分自身を無理矢理、納得させています(笑

只、最近のガソリン価格高騰はきついですね(苦笑)

燃費や燃料代の節約については、こちらのページもご参考下さい

車中泊でくるま旅「日本一周にかかった費用公開」

 車体装備

ソーラシステム(220W)は効果絶大

シャープ製の220Wソーラが積載され、天候次第ですが「冷蔵庫」などで使用した電力をソーラ発電で補充し、走行充電と合わせて、いつもほぼ満充電です

マンションにお住まいの方など、駐車場が離れていて充電出来ない場合、特にありがたさを感じるのではないでしょうか

ソーラパネル
エアロソーラシステム(オプション)

「ヤドカリⅠ(リンエイ プルマン)」は、常に電力不足だったので「ソーラシステム」は必須の装備と考えていました

只、そんなソーラシステムも天候不順が続くと電力不足に陥ります。詳細はこちらのページをご参考下さい

車中泊でくるま旅「ソーラパネルは必要か?」

クールコンプ」は余り使わない 

標準装備の「サブバッテリー(PowerPanasonic PS121000-鉛 100Ah)×2」だと 

①夏期、冷蔵庫併用時、バッテリー満充電で、ドライ稼働時、実質約3~4時間前後(設定温度、ソーラの有無や天候・気温などの環境によって変化)の実稼働でした。熱帯夜に一晩快適は難しいこと

②今はペットは飼ってないので、暑い時期にペットを車内に残して離れる事が無いこと

①②の理由から僕は限られた電力を冷蔵庫や電子レンジに優先したいので使用をためらってしまいます

クールコンプシステム
クールコンプ(オプション)

只、旅先で電源が使用できる「RVパーク」「キャンプ場」等を利用する方は良い選択だと思います

僕は充電などで「RVパーク」「キャンプ場」で車中泊する時、夏場は極上の快適さをたっぷり味わったり(笑)、PC作業など自宅の離れ代わりに使う時は家から100V電源を接続して稼働しています

容量の大きなリチウムバッテリーを積載したいところですが、まだ高額なので直ぐには難しいでしょうね

クールコンプの詳細は、こちらのページもご参考下さい

車中泊でくるま旅「暑さ・寒さ対策(AC編)」

ベット(後部2段ベッド)の長さが少し短い 

リビング優先のレイアウトなので「サイズは 1,800㎜(上)1,700mm(下)」と少し小さめです

僕は163㎝と小柄ですが、上段に寝てもつま先が少し壁に当たります就寝時はつま先が伸びるので身長が高い人は足を曲げての姿勢になってしまいます

後部 2段ベット
リビング ベッド展開

下段ベッドから上段ベッドまでの顔からの距離は約20㎝ぐらい。出入りは少しコツが必要で、最初は少し圧迫感がありましたが慣れですね。いつも熟睡です(笑)

意外とFFファンヒーターの吸気音が大きい 

FFヒーター空気吸入口が後部ベッド近くにあり、吸込音が大きいので頭を吸入口と反対側にして寝ていますが、それでも結構聞こえます

僕は余り気にならないタイプなので、そのまま寝てしまいますが気になる人もいるのではないでしょうか?

FFファンヒーターの吸気口

 内装

上質で満足感が高い造り 

インテリアのデザインや配色、家具など、流石「TOY FACTORY」と感じられる上質で限られたスペースを有効に使ったレイアウトです。一目惚れです(笑)

(室内) 対面レイアウト
マルチルーム・キャビネット
シンク・冷蔵庫(40ℓ)

家具の角で怪我をしないように多くの箇所がR仕上げで、多くの家具は突き板仕上げになっています

しっかり組み合わされていて走行中の家具のキシミ音が殆ど気にならない点も良いですね。「ヤドカリⅠ号」は結構キシミ音がありました

断熱性能が非常に高い

随分、昔の車両なので余り比較対象になりませんが、「ヤドカリⅠ号」(2000年式)とは、体感的に断熱性の違いを大きく感じます

冬はFFヒーターや高い断熱性能、重ね着などで快適に過ごせますが、夏場はそうはいかず暑いときは、やっぱり暑いです(^^;)」(断熱性が高い分、一度熱がこもると逃げにくいのかも知れません?)

そんな時期は、北海道や東北など北へ行ったり、標高の高い高原で過ごしたり「換気扇+扇風機+網戸+シェード+ゴザ+冷感マット」を活用して過ごしています

夏季対策はこちらをご覧ください

夫婦2人ぐらいの旅行に丁度良い 

室内も夫婦2人ぐらいなら十分な広さです

ベッドとリビングがそれぞれ独立しているので、1人は就寝、1人はリビングで過ごすなど、お互いのタイミングで、それぞれが過ごせる事は「くるま旅」では重要な要素になると思います

(室内) 対面レイアウト
リビング ベッド展開
後部 2段ベット

マルチルームはとっても便利 

衣類のクローゼット、ポータブルバッテリー用のソーラパネル、脚立置場(ルーフBOX用)として活用

マルチルーム

車内をすっきり整頓できる点はお勧めポイントです。マルチルームは僕に必須の装備です

水洗ポータブルトイレを置いてますが、未だ未使用です。ルーム内で実際に座ってみると、床面(FRP)の強度は十分ですが、僕の身長(163cm)で扉は何とか閉まる空間サイズです

 その他

調理スペースは不足気味 

Nomadなヤドカリ

車内で調理を結構する人だと、少しスペース的に不足を感じるかもしれません。工夫次第で対応出来る範囲だと思いますが・・・

シンク横の補助テーブル、キッチンタワーの補助テーブルがありますが、調理スペースは正直少ないです。電子レンジ使用時は補助テーブル上に物を置いておくと扉の開閉がしづらかったり・・・

冷蔵庫上も調理スペースに使う時は、上開き蓋なので、一度、必要な食材を取り出した後、使用します。只、冷蔵庫からの出し忘れも結構あり、何度も「交わして置いて」を繰り返す事も多いです

上開きは冷気が逃げにくいと言いますが、横の開閉だと随分、便利さが変わってくると思います(僕は横開きが希望です。オプションで選べると良いですね)そうすると上部に調理器具が置きやすいのですが・・・

シンクの上も蓋を閉めて使用できない訳ではないのですが、野菜を洗ったりと開閉も頻繁にしたりするので、作業の順番の段取りが重要になってきます

キッチンスペース

この点はスペース的にキャブコンに軍配があがります。只、バンコンにも様々なメリットがありますから、何を優先するか?ですね。スペース不足を補う点でも「電子レンジ」はとても便利です

車内の調理については、こちらのページもご参考下さい

”車中泊でくるま旅「車内で簡単調理!」”

”車中泊でくるま旅「電子レンジは超便利!」”

電子レンジ
電子レンジ(オプション)

高さや全長の関係で入れる有料駐車場が少ない 

立体駐車場は殆ど入れませんし、駐車券機の雨よけガードが低くて接触しそうだったり「全長5m制限」など、駐車場は限られます街中の観光は、いつも駐車場を探すのに時間がかかります(笑)

有料駐車場の高さ制限
有料駐車場の全長・全幅・高さ制限

フェリーは殆ど利用しませんが 5mを約40㎝超えるので 6m未満の料金になるのは痛いところですが「居住性を考慮すると許容範囲かな?」と自分に言い聞かせ納得しています(笑)

まとめ

Nomadなヤドカリ

GTに「約4年・4万㎞・延435日」(2024.10現在)車中泊した経験から、思いつくままにレビューしてみました

結論として満足度はとても高く、僕のくるま旅の上質な相棒の1台です!

トイファクトリー パンフレット

話は少し変わりますが、GTの仮契約(翌週本契約)した際に「トイファクトリーのパンフレット」を、2冊頂きました

トヨタや日産などのディーラーで頂く、パンフレットと全然違うんですね

1冊は約200ページ、1冊は約80ページあり、外装や内装、装備、諸元だけでなく、家族やペットとの「くるま旅」の様子や開発秘話、ヒストリーなど、もし自分がオーナーになったら・・・とイメージさせる記事が、上質な1冊として纏められています

夢のある高額な買い物なので、よく「トイファクトリー」というビルダーを知って頂こうという思いに溢れていると感じるパンフレットになっています

トイファクトリー
LIFE STYLE BOOK
トイファクトリー
LIFE STYLE BOOK
(目次)
トイファクトリー
LIFE STYLE BOOK
よかったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
目次