車中泊で「おてつたび?」
おてつたび?
Nomadなヤドカリ「おてつたび」が2025年の新語・流行語大賞に選出された「お手伝い」と「旅」を掛け合わせた造語だ
上手く組み合わせたものだ。ここでいう「おてつたび」とは「株式会社おてつたび」が提供するアプリを通じ、働き手(旅人)と人手が欲しい事業主(旅先)のマッチングが成立すると報酬と合せて宿泊場所・食事(働き先により異なる)を提供する仕組みで、派遣契約なのか?直接雇用か?の違いあれど、ほぼリゾートバイトと同様だ
働き手は旅先で資金を稼ぎながら、人とのふれ合いやその地域の魅力を身近に感じる事ができる新しい旅の形として人気が高まっていて50代~60代の中高年層の利用者も急増しているようだ



僕は退職後「車中泊」で旅をしながら農業系のお手伝いもしている。車中泊や食事等は自前なので「おてつたび」と形態は違うが、目的や魅力の点で似通っている部分もあり取り上げてみようと思う
旅をするにもお金はかかる
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僕は以前から「ノマドワーカー」として旅しながら働く暮らしも夢見ていたが、様々な事情で60歳までサラリーマンを続けた



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子供達も独立し、60歳で退職してからは1年の約半分は旅する暮らしをしているが、旅をするにもガソリン代や食費、観光費などそれなりにお金は必要だ。僕は旅をしながら僕の理想とする旅が疎かにならない仕事量で旅の資金を得ながら、より旅を継続的に楽しむことが出来るともっと良いなと考えていた
現在は通信インフラも整備され、旅先の車内でパソコンを使う仕事もあるが、これまで仕事で1日の多くの時間をパソコン作業に携わっていた僕は年齢的に健康の為にも体を動かす作業がいいなと漠然と思っていた



そんな時、知人の農園でお手伝いさせてもらう事になり、このお手伝いがきっかけでいくつかの地域で農業のお手伝いをさせて頂く様になった。ここでは約100日間程度の実作業ではあるが、少し気付きを綴ってみようと思う
作業を通じて感じたこと
①未経験の仕事は新鮮で、作業を通じて理解が深まる
僕はぶどうやみかん、リンゴなど果樹系の作業が多く、関わった作業はごく一部だが、多くの工程や手間をかけて商品が店頭に並ぶのだとよく分かった。作業をしてみなければわからない事ばかりだった
特に暑い時期の作業は大変だ。ぶどうだと少し日陰になる葉っぱの下での作業(5月下旬~7月中旬)だけど、それでも汗だくになりながら少しづつ体力が削られていく
只、これまで殆ど事務作業だった僕にとって適度な作業の疲労感は気持ちよく、時折吹く風に心地良さを感じることも多い
一緒に作業する方から地域のことや作業のコツだったり苦労だったり嬉しいことなど教えてもらう事も新鮮だ
ぶどうだと「摘粒」という作業があり、ぶどうの粒を間引きする事で粒の大きさを整えたり一般的なぶどうの形(逆三角型)にする為の作業だが、ひとつとして同じ形の無いぶどうの成長した形を短時間でイメージしながら整えていく作業は奥が深くてなかなか面白い






②人手不足で困っている農園や農家の一助になる
農作物は日々成長する為、待ったなしで作業が集中する時期がある。人手がとにかく必要でタイミングを逃すと売り物にならなくなってしまう
そんな時、熟練者と比べて作業効率は多少劣るとしても(品質キープは大前提)人手はとても有り難く、ましてや人柄や作業もわかった人が継続して来てもらえると農園にとっては尚更有り難いことは言うまでも無い
また農園や地元の方々にとってもノマドな働き方やそのライフスタイル、価値観は関心がある様で車中泊や旅のことなど様々なことが話題となる事も多い


③地域との関係性や理解が深まる
作業しながら軽く話をしたり、休憩中にはお茶やお菓子をつまみながら、アットホームな雰囲気の中で地域の観光名所や美味しいお薦め処の情報をもらったりと方言混じりのたわいもない雑談からその地域の歴史など旅先を感じる事は多い
④多様な価値観の方との出会い
作業者には地域の方々だけで無く旅人も多い「旅をしながら旅の費用を稼いでいるひと」「新たな移住地を探しながら旅しているひと」「将来、就農する為に旅先で農業の経験を積んでいるひと」「人生を模索しながら旅を続けているひと」「全国各地の農作物の繁忙期に合せて転々と移動し、1年の殆どの期間を車中泊しながら旅先で過ごすひと」「車中泊やバイクで旅するひと」が本当に多いのだ。旅とひとの触れ合いを楽しみながら心に残った各地の写真を自費出版したひともいる。とにかく様々だ
只、どのひとも自分の人生観に正直に行動し、旅先での出会い・触れ合いを大切にしているひとが多いと思う
僕がこれまで過ごしてきた人生とも異なる多様な価値観に触れていると「こんな生き方もありだな」「もっと形にとらわれない自分でも良かったかも」など、自分自身のものさしを見直す旅にも繋がっている様に思う。LINEなどで近況報告したりと繋がりが出来た人も多い


⑤報酬を得る事で旅の継続性が高まる
報酬は1日8,000円~10,000円前後が多いが、旅の資金を少し補填出来る事で、より旅の継続性に繋がっていく
一定の場所に留まり少しの期間継続して働く場合、燃料代も多くは嵩まない「今日は教えてもらったお店の美味しいご飯を食べに行こうか?」などと楽しんでいるご夫婦だったり、繁忙期の異なる季節毎に各地のリゾートバイトや農業バイトを組合せながら旅をしている人も多い
金額だけを求めるなら通常は派遣型の「リゾートバイト」の方が住・食(派遣先による)もあり、時間単価は高い。只、僕は比較的短い期間、農園等で働きながら次の旅先へ移動するほうが性に合っているようだ
⑥休日を利用してより深く旅を楽しむ事が出来る
働いている方からガイドブックに無い地元ならではの情報を仕入れ、休日に足を伸ばし歩いたり立ち止まってみる。ご当地のお薦め飯を食べてみる。その町や地域をスローなペースで訪ねる事で旅先の多くの魅力が見えてくる
⑦適度な期間・距離感
作物の繁忙期の作業期間は限定的だ。一定の目処が付けば、次の目的地に向かって旅立つことになる
一緒に働いた方々から「今年もありがとう!」「道中気を付けて!また来年!」の言葉は、より関係性が深まった証、又、来年も来たいと思う自分がそこにいます
車中泊での「おてつたび」こんな点に注意
①暑いときの車中泊の対処がより重要
寒い時期の対処と比べ、夏場の暑さへの対処は深刻だ。建物内と違い、車中泊での睡眠不足や水分不足は作業時の熱中症や怪我にも繋がり易く、働き先へも迷惑(労災)を掛けてしまいかねない。暑さ対策や体調管理がより重要だ
時期によっては北海道や東北など緯度の高い地域や高地を選ぶか?空調の効く宿舎のある「おてつたび」「リゾートバイト」を選択したほうが良いかもしれません



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②お手伝い先・車中泊場所・温泉などが近い場所を選択
お手伝い先・車中泊場所・温泉・スーパーなど、それぞれが離れていると移動が面倒です。ゆっくり体を休める為にも出来るだけこれらの距離が短く繋がる近い場所が良い事は言うまでもありません。コインランドリーも近ければよりBESTです!
農業関係のアプリ(リゾバ等除く)
まとめ
比較的短い期間ですが、園主や地域の方、旅する人との出会いは時間を共有することで、親近感も高まりその土地ならではの情報は旅に彩りを添えてくれます
季節次第でより体調管理が重要になりますが、旅の資金を補填できる事で旅がより継続し易くなる事や、繁忙期の一助になり農作物や地域への理解も深まります
何よりその地域の方や同じように車中泊を楽しみながら働くひと達の多様な人生の価値観に触れる機会は刺激に溢れ、自身の生き方のものさしを見直す機会にも繋がっていると思うのです
<参考>

















