車中泊を快適に「カセットガスファンヒーター”風暖”」
諸元


【 諸元 】
①メーカー希望価格 38,000円(税込)
②最大発熱量 2.0kW(1,720kcal/h)
③幅×奥行×高さ 319×260×438mm
④重 量 約4.7kg
⑤連続燃焼時間 標準:約1h40m 弱:約2h30m
【 5つの安全装置 】
①不完全燃焼防止装置
室内酸素が低濃度時、不完全燃焼前にガスを遮断
②立消え安全装置
風などで火が消えた時、ガスを自動遮断
③転倒時消火装置
倒れたり強い衝撃時、ガスを自動遮断
④圧力感知安全装置
ボンベ過熱で圧力異常上昇時、カセットが外れる
⑤温度過昇防止装置
点火中ファンが回らないと加熱防止でガスを遮断
僕の冬の車中泊対策のひとつ

僕は冬期の寒い時期「FFヒーター」以外に「風暖」も補助的に使用してます
①単独で短時間使用(~20分程度)
②FFヒーター稼働後、暖まるまで(~20分程度)繋ぎで使用
着替えなど「少し寒いかな?」と感じる時は「風暖」を単独で短時間使用したり「FFヒーター」稼働時、暖まるまで少し時間がかかるので、その間「風暖」を使用したりします。
「風暖」は点火後、温風が出るまでに約30秒前後が必要ですが、速暖で足下はポカポカになります。



「風暖」を車内で使用する場合「一酸化炭素中毒の危険性」があり、僕は「換気」や「一酸化炭素チェッカー」対策の上「自己責任」で使用しています
検討した暖房器具
購入する際、3つの暖房器具と安全性を考慮して「風暖」を選定しました
①「安全性(火災・火傷・安全装置)」
②「最大発熱量」
③「速暖能力」
④「省スペース」
実際に使用した感想は、とにかく「熱量」「温風量」が多く暖まり方が早いです。正解だったと思います
「風暖」のメリット・デメリット
【メリット】
①コンパクトで軽量なのに熱量・風量が多い
(暖まり方が早い)
②コードレス。燃焼熱を電気変換してファンを稼働
③カセットガスなので臭いが少なく使用が簡単
④カセットガス購入が容易
⑤5つの安全機能が充実。安心度が高い
【デメリット】
①密閉車内での使用は一酸化炭素中毒の可能性有
②ガス消費量が案外多い(コスト↑、空ボンベ処理)
③運転モード「標準」「弱」微調整機能欲しい
(気温によっては「弱」でも熱い過ぎることも)
④本体価格が高価
⑤低温時ガスが気化しづらく性能を発揮出来ない
どのくらいの実用性があるか?計測してみた!






【計測条件】
①外気温▲2℃~▲1℃(風速2m/s前後)積雪あり
②車内温度 1℃
③カセットガス(非パワー)自宅常温保管分使用
④通常モード運転(フルパワー)
⑤小窓3cm開放+一酸化炭素チェッカー使用
⑥フロント・運転助手席にマルチシェードは非設置
⑦⑥以外の窓はカーテンを使用






※ガス1本が空になるまで計測



車内保管の「カセットガス」は、冷えて気化が弱かったので、自宅に保管していた「通常のカセットガス」1本を連続燃焼で計測してみたよ



カセットガスは使用温度の条件があるのを知っていますか?
・通常のカセットガス 外気約10℃以上
・パワーカセットガス 外気約 5℃以上
「パワーカセットガス」は俗称で「イソブタン」高配合比率で冬期でも気化し易い低温時対応カセットガス缶のこと
厳冬時は「パワーカセットガス」を使用したり、就寝時シュラフにガスを同梱しておくなど気化し易い温度への配慮が必要ですね
ガス缶は気化熱で缶温度が下がり、ガスが気化しづらくなりますが、点火時しっかり燃焼してたので「※ヒートパネル」効果で、今回の計測時、継続して気化(熱量)は維持出来ていたと感じます
※「ヒートパネル」
ガス缶は使用時に気化熱で缶温度が下がる為、炎の熱を一部ガス缶に伝熱し缶の温度低下を防ぐ仕組



ガスは「約91分」で空 になり、カタログ値より約9分短かい時間でした
まとめ
冬期はガスが気化し易い対応(①カセットガスを10℃以上に保つ or ②パワーガスの使用)が必要ですが「風暖」は「約1時間30分」の運転で「1℃ ⇒ 16.5℃(15.5℃上昇)」まで暖める熱量と温風量がありました
計測時の外気温でもガスを交換して、暖房を継続する事で「20℃以上の室温」を保つ能力があると思います。少し燃費が良くない点は「熱量・風量」との引き換えですね



この記事は車内で使用するとリスクのある「ガス暖房機器」の使用を推奨しているものではありません
下記にメーカーの警告を記載します。使用する場合、十分ご注意のうえ「自己責任」でお願い致します m(_ _)m
【メーカー警告】
テント内や車内など狭い場所では絶対に使用しないでください。酸欠による窒息死や一酸化炭素中毒死の原因になります
下記のページもご参考下さい
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