日本一周くるま旅 再開 山形県~秋田県編
山形県へ
7月1日、山形県へ入り、海岸線を北上。鶴岡市由良海岸の「白山神社」へ。177mの朱色の橋を渡った白山島が境内となっていて「農業・航海・船人」の守護神だそうだ。曇天でなければ、朱の欄干・海・砂浜・青空のコントラストが見事だったと思うだけに、少し残念。
この由良海岸は出羽三山の開祖「蜂子皇子」が上陸し「三本足の八咫烏」に導かれ、羽黒三山「月山」「羽黒山」「湯殿山」を開山したという。
羽黒三山は2017年にお詣りしたが「月山神社」「湯殿山神社」では、禊場で裸足となり、お祓いを受け、紙の人形を水路に流し禊を行う事で、神社に入る事を許される。古来より神聖なる神域とされた場所であることを強く感じたことを思い出す。
由良海岸近くには「クラゲ」の展示種類が世界一とされる「加茂水族館」がある。当時の館長は「村上龍男」氏、27歳で館長となり、年間入場者数9万人と閉館倒産寸前だった「加茂水族館」を、クラゲをメインにした企画展示、クラゲアイスなどの企画商品で、年間入場者数約60万人まで押し上げた。
そんなに大きな水族館ではないのだが、様々なクラゲが幻想的に漂う姿や、見せ方にも工夫があって面白い。以前、村上龍男氏の公演を拝聴させて頂いた事があるが、実にユニークな方だった。
山形県 酒田市 山居倉庫・相馬楼
こちらも7年ぶりとなるが、酒田市の「山居倉庫」に立ち寄った。建物や商品展示も素晴らしいが、裏のケヤキの並木が相変わらず素晴らしい。広大な敷地内の随所には北前船で栄えた当時の繁栄ぶりを感じさせる造りが見受けられる。
この「山居倉庫」は、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台となった。
広い店内には山形の名産品のほか、箪笥などの工芸品が並び、その一角には「おしん人形ギャラリー展」が常設展示されている。人形はちりめん等を使用しているようだが、とても表情が豊かで思わず、見入ってしまう出来栄えだ。
その後、日和山公園へ駐車させて頂き、公園内や公園近隣を散策する。近隣には江戸時代の料亭で食事をしながら、酒田舞妓の踊りを鑑賞(予約制)できる「相馬楼」や、竹久夢二さんが愛用した部屋などが残る「山王クラブ(登録有形文化財)」などを眺めながら数時間散策した。
秋田県 寒風山
酒田市を後にし、秋田県 道の駅「象潟ねむの丘」へ到着。この道の駅は日本海を一望できる眺望の温泉もあり、入浴後、仮眠。翌日、早朝から移動。以前、立ち寄る事が出来なかった「寒風山」に立ち寄ってみることにした。
幸い今日は晴天の為、やや不足気味のサブバッテリーやポータブルバッテリーのソーラ充電に半日ほど充てることとしよう。
移動の途中、ワーゲンバスにキャンピングトレーラーを引いたご家族と素敵な出会いがあった。
片言の英語で話しかけ写真撮影も了承頂いた。オーストラリアから家族で日本を旅しているとのこと。キャンピングカーは同じ色でコーデされ、とても大切にされている事が伝わってくる。
標高355mの寒風山へ到着。やや霞んでいるが、遠くに秋田市や鳥海山も遠望できる草原の牧歌的な山だ。平日だからだろうか?観光客も殆どおらず、ソーラパネルを広げ、一角で昼食をとらせて頂く。久しぶりの良い天気なので、ソーラ充電も好調で一安心。
山の中腹からはパラグライダーが、次々とフライトしていく。寒風山はパラグライダーの良いフィールドのようだ。気持ち良さそうに風をつかんで上昇していく。
まとめ
道すがら露店のさくらんぼを購入して食べたのだが、山形県はフルーツも美味しい。特に旬の時期のサクランボは美味しい。過去何度か「よってけポポラ(JAさくらんぼひがしね)」に立ち寄り購入したが、旬の時期にはとても盛況だ。
「尾沢花のスイカ」「高畠ワイナリー」「板蕎麦」「冷やしラーメン」も美味しいし「銀山温泉」「山寺」などの趣のある名所、「蔵王」「月山」「朝日連峰」などの雄大な景観など、僕のとても好きな県の一つだ。
寒風山から少し距離はあるが、山岳信仰の霊場である「真山神社」すぐ近くには「なまはげ」に関連する行事を見る事が出来る「男鹿真山伝承館」「なまはげ館」もある。
各集落に伝わる「なまはげ面」は、どれも個性豊かで、怖いどころか優しそうな面も多い。一度、足を運んでみて頂きたい。
さあ、明日は、いよいよ青森県だ。
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