「フォスター・ハンティントン」の纏めた雑誌「VAN LIFE YOUR HOME ON THE ROAD」だ。愛読している方も多いと思う。
彼は、元ラルフ・ローレンのコンセプトデザイナーとして勤務し、自分の望んだ仕事ではあったが、忙しい日々の現実と心に思い描く自分の理想の葛藤から退職。1987年製「フォルクスワーゲンヴァナゴンT3シンクロ」に、必要最小限の荷物を積んで、サーフィンやキャンプをしながら、北アメリカを旅する様子を発信し始めた。
2011年、23歳のことだ。近年、NETでもよく見かける「VAN LIFE」という言葉は、ここから始まった。
「VAN LIFE YOUR HOME ON THE ROAD」には、フォスター・ハンティントンと同様に、VANと共に自分が理想する「LIFEスタイル」を発信し続ける「VANライファー」が紹介されている。
車には必要なカスタマイズが施され、どのVANも古いけれども、シンプルで機能的でデザイン性に溢れている。只、決して快適そうなVANばかりではない。暑さ、寒さ、厳しい自然環境など、様々な不便が想像できるが、それでもVANで、旅しながら暮らすことを選んだ「VANライファー」達が、大自然を旅しながら暮らす様子は、僕も思い描く旅と重なり、その数々の写真から容易に想像される「LIFEスタイル」はとても自由だ。
1991年に雑誌「Domani(AutoCamperの前身)」が創刊され、様々なキャンピングカーや旅する様子が紹介されていて、僕はすぐにその紙面に夢中になった。
その頃、まだまだ日本製のキャンピングカーは少なく、日本の本格的なキャンピングカーの先駆け、横浜モーターセールスの「Rodeo」が発売(1988年)され間もない頃だ。僕は、その頃から「くるま旅」に魅了されていたのだと思う。
近年、国内でも「VANライファー」が「VAN LIFE」の様子をNETで発信している。通信インフラも依然と比較にならないくらい整備され、パソコンやスマホで旅に必要な費用も賄う事が可能なようだ。
只、元来、勤勉を美徳とする日本では、旅する暮らしは理解されにくい「LIFE スタイル」のひとつになるだろう。恐らく、好きな事をしながら生活することへの罪悪感的なものが、理解しようとすることを妨げているのかもしれない。
「YouTuber」も当初はそんな感じだった。子供達のなりたい職業に「YouTuber」が、ランキング入りした時には、後押し出来なかった大人も多くいたのではないだろうか。
それでも旅する暮らしを、発信する人が増えていくことで、新たな文化として少しづつ定着していくのだと思う。
僕は家を手放す事は考えていないし、何回にもわけて、旅をするのが精いっぱいだと思う。それでも「VAN LIFE YOUR HOME ON THE ROAD」の様な、自然や文化に触れる「旅する暮らし」が、少しでも出来ればいいなと思う。
僕が良く見ている動画があるので、その中から2つご紹介したい。とても素敵な「VANLIFE」だ。車輪が付いているので一応「VAN」だが、このサイズ感だと車輪の付いた「TINY HOUSE」の様でもある。
ここまでの大きなものは難しいが、お気に入りの仕様で自分でも、いつかは作ってみたいと思う。
Solo Female Traveller’s Incredible Off-Grid Tiny House Truck
KARAVANLA KIŞ KAMPI | Karavana Tente Yaptık
コメント