「トイファクトリーGT サブバッテリーのリチウム化の検証」
鉛サブバッテリーをリチウム化

前回、サブバッテリーを「鉛」⇒「リン酸鉄リチウムイオン」に更新したので、実際の使い勝手を約1ヶ月半のくるま旅で検証してきました
更新は、こちらのページをご覧下さい
クールコンプ(エアコン)を検討している方の参考にもなればと思います






仕様 | POWER PANASONIC PS121000 | LI-TIME140A Bluetooth ヒーター付 |
---|---|---|
寸法(W*D*H) | 305*168*228㎜ | 330*172*230㎜ |
容量 | 100Ah | 140Ah |
実質容量 | 100Ah×0.5 =50A | 140Ah×0.9 =126A |
重量 | 30.84kg | 16.53kg |
サイクル回数 | 300~500回 | 4,000回以上 |
寿命 | 2~3年 | 10年以上 |
充電温度 | -20℃~50℃ | 0℃~50℃ ヒーター付除く |
放電温度 | -40℃~60℃ | -20℃~60℃ |
ヒーター稼働 | -20℃~05℃ | |
保証 | 1年 | 5年 |
価格(購入時) | 51,300円 送料別途(4,300円) | 51,114円 送料無料 |
実際の使い勝手を検証した1ヵ月半のくるま旅



10日間の移動日を除き、36日間、長野県の主に町近辺に滞在して過ごしました
この時期、長野県でも高原以外は日中30℃~35℃が殆どで、時には37℃を超える猛暑日もあり、明け方には22℃~28℃前後まで下がるものの、車中泊には厳しい条件の時期でした
容量は200A(実質容量100A)⇒280A(実質容量250A)と増えたものの継続して、くるま旅を楽しむ為には「使用⇒充電⇒使用」の実用に対応するサイクルが重要になってきます
旅の期間:6月14日~7月29日(46日間) ※真夏日多い
走行距離:3,020km(66km/日) ※走行充電少なめ
雨天曇天:15日程度(ほぼ晴天) ※ソーラの条件は良
補助使用:Jackery ポータブル電源 1500





「Jackery ポータブル電源 1500」の詳細はこちらのページをご覧ください
サブバッテリー容量は充分か?



結論から申し上げると、今回、走行充電の少ない「滞在型」でしたが、通常使い(下記表参照)で、常時ほぼ70%以上の残量があり、リチウムバッテリーの優位性や安心感を享受しました
只、滞在型でクールコンプ(AC)を多用する場合、どうしてもソーラ・走行充電だけでは電力が不足してしまいます


今回の旅の期間中に使用していた主な家電
使用家電 | 稼働(概算) | 消費電力(概算) |
---|---|---|
車載冷蔵庫 | 24h×19W | 456W(38A) |
換気扇(AUTO) | 24h×8W | 192W(16A) |
照明 | 5h×10W | 50W(4A) |
電子レンジ | 6m×1,200W | 120W(10A) |
IHクッキングヒータ | 10m×1,000W | 167W(14A) |
扇風機 | 10h×3W | 30W(3A) |
携帯電話等充電 | 3h×10W | 30W(3A) |
<小計> | | 1,045W(88A) |



僕の1日の使用電力はざっくり90A。今回の停滞型だと1日の走行充電 20~30A 天候条件が良いと、ソーラ充電 20~40A 計40~70Aが確保できます
サブバッテリーの容量は280Aで、充電量は日によって違うものの継続的使用は問題ない範囲でした
調理家電の詳細はこちらのページをご覧ください



走行時に車両本体のエアコンを稼働していると、サブバッテリーに充電するだけのオルタネーターの発電余力(走行充電)が、余り期待できない点は注意が必要です
旅の期間中に時々使用していた家電
使用家電(参考) | 稼働 | 消費電力概算 |
---|---|---|
エアコン(冷房) | 570W×1h | 570W(48A) |
炊飯器 | 250W×40m | 167W(14A) |
ホットプレート | 650W×30m | 325W(27A) |



エアコン(冷房)の消費電力はカタログ値の試算ですが、実際はインバーター制御で「外気温」「設定温度」「室温」「湿度」などの状況により、消費電力は変化するので、エアコン稼働の一例をご紹介します
<条件>
天 候:7月 晴れ
時 間:PM4時~翌AM6時(14時間)
設 定:ドライ(△0.5℃~△2℃設定)
外気温:PM4時(33℃)翌AM6時(25℃)
※エアコン以外の家電(冷蔵庫等)停止
バッテリー100%⇒63%(37%減少)
電力消費量:104A(1,248W)
電力消費量:7.4A 90W/1h平均
とても快適な就寝でした。冷房だともう少し消費電力が増えると思います



稼働の結果、ソーラや走行充電の補充が前提となりますが、1日7~8時間ぐらいの「クールコンプ(AC)」の稼働だと、3~4日は冷蔵庫や照明などの家電併用でも稼働できると思います



僕はサブバッテリーの容量が減少時は、「Jackery ポータブル電源 1500」をサブバッテリーの蓄電容量が回復するまで、補助的に使用しています
まとめ
今回、置き換えした「LI-TIME 12V 140A Bluetooth ヒーター付」は「鉛バッテリー」比較で、実質容量が「約2.5倍」又「入電量・出電量・蓄電量・監視状況」が見えるので、安心感は桁違いに高くなりました



<通常使用だと>
充電スピードも鉛比較で圧倒的に速く、僕の通常使用だと電力不足の不安感が殆ど無くなりました
<クールコンプ(AC)を併用時だと>
1日7~8時間程度の稼働だと、一定のソーラや走行充電が前提となりますが、3~4日は冷蔵庫や照明などの日常家電と併用しても稼働が可能だと思います
<クールコンプ(AC)を多用時だと>
停滞型の場合、外部充電に頼らないと、走行充電とソーラ充電では不足してしまいます。現在の走行充電器だと20A前後なので、40A以上の走行充電器への更新やソーラ増設などが必要になると思います



話は変わりますが、滞在途中、志賀高原で一泊し、翌朝、18年ぶりに渋峠先にある「日本国道最高地点」へ。前回はガスで景色が殆ど見えませんでしたが、素晴らしい景色を見ることが出来ました


群馬県中之条町 2007年撮影


群馬県中之条町 2025年撮影


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