日本一周くるま旅 再開 北海道 道南(往路)編
いよいよ北海道(函館)へ
7月4日(木)早朝6:25の「ブルーハピネス」で青森港を出港。函館まで約3時間30分の船旅だ。津軽海峡フェリーの安価な「スーパー海割」は時期により「A」「B」「C」期間に分かれ料金が変わり、この日は「B期間」で料金は13,000円。
「やどかり号」は全長5.38mだが、6m未満の場合、料金が一律なのが有り難い(フェリー会社によっては5m超で料金が変わることが多い)ちなみに「大間~函館」も料金は「青森~函館」と同一だ。スタンダード便の為、雑魚寝タイプの部屋が基本だが、僕は甲板か海の見える窓際の席で過ごす事が多い。
しばらく甲板で遠く離れていく青森港や陸奥半島を眺めた後、シャワーを利用、その後、窓際の席で海を眺めて過ごした。
そうこうしていると、函館港が近い事を告げるアナウンスが流れ、車両に移動し待機すること約20分。いよいよ函館港へ到着した。約7~8年ぶりの北海道だ。
これから道内をざっくり時計回りで、約50日間を過ごす予定だ。天候に恵まれ良い景色や旅人に出会えますように。
函館港を離れ、早速、函館のスーパーに立ち寄り数日分の食料を仕入れる。数多くの冷凍食品も北海道らしく、ラム肉などの肉類や海産物が豊富だ。お肉や野菜、海産物など数日分の食料を「やどかり号」へ積み込んだ。
トラピスト大修道院
函館から木古内へ向かう途中「トラピスト大修道院(明治29年(1896年)創設)」に立ち寄ることにした。
ポプラと杉の並木が立ち並ぶ一本道の奥に見えるレンガ造りの修道院のコントラストが見事だ。修道院は残念ながら入口までの見学で中に立ち入ることは出来ないようだ。
駐車場横の売店では、敷地内で作られるトラピストバターを使ったクッキーやソフトクリームが人気のようで、多くの人が求めている。
徒歩30分の場所にフランスの「ルルドの洞窟」を模した洞窟があると聞き、地元の方に道を訪ねたところ、数日前にヒグマが出没したのでやめた方が良いと教えて頂いたので、木古内方面へ向かう。
木古内~松前城~洞爺湖~京極の名水~雪月花廊
トラピスト大修道院でお会いした、大分県のキャンパーの方から情報を頂いたのだが「道の駅 みそぎの郷 きこない」には外部に水洗場が設置されており、給水が可能だ。
この様な設備は「くるま旅」をする上で大変ありがたい。ここで軽食を食べた後、感謝しつつ、ペットボトルに水を頂いた。
松前漬けで有名な松前には、日本式の城郭として、最後に築城(1854年)された「松前城」があり「道の駅 北前船 松前」からもとても近い。
残念ながら曇天で海は少し荒れていたが、高台で海もよく見える景色の良い散歩コースだ。車中で海を見ながら朝食を頂いた後、のんびりと城下町の町並みを散策してみる。このような贅沢な時間の過ごし方も「くるま旅」の魅力と思う。
その後、八雲町より国道277号線を山越えし、洞爺湖に抜け「道の駅 あぷた」で、一晩車中泊させて頂く。看板の「ウニ丼(板ウニ)」が、評判良く2,500円と格安な点に惹かれたが、食堂オープンまでまだ3時間ほどある為、残念ながら先を急ぐこととした。
これから蝦夷富士と呼ばれる「羊蹄山」やニセコの山々を眺めてみたいことや、天候が良ければ登ってみたいところだが、秋田の寒風山以来、天候に恵まれておらず、海辺を離れ内陸に車を走らせてみるが、小雨交じりの中、雲は低く立ちこめ「洞爺湖」「昭和新山」も霞んで見える。
しばらく走り羊蹄山の近くにきたものの、裾野がかすかに見える程度の天候だ。
やむを得ず、京極町「道の駅 名水の郷きょうごく」を拠点に、少し天候の回復を待ってみることとした。ここ「名水の郷きょうごく」は、羊蹄山に染みこんだ水が約70年かけ、地表に約8万トン/日、湧き水として出ているらしく、その水は「超軟水」とのこと。
そのまま飲んでも美味しいが、珈琲用や飲食用としてペットボトル数本を汲み、車中でドリップした珈琲を頂いた「柔らかな口当たりが美味い!」
近辺の観光をしながら、2日間ほど天候の回復を待ったが、羊蹄山やニセコなど周辺の山々は、残念ながら、その姿を見せてくれる事はなく、とうとうサブバッテリーの電圧警告灯が点灯してしまった。
秋田県「寒風山」で晴天に恵まれ以降、約一週間、雨や曇天が続き、ソーラパネルの発電も余り期待できず、走行距離も伸びていないので致し方無いか?(苦笑)
やむを得ず、ほど近い「RVパーク雪月花廊」を予約し、一晩AC充電をさせて頂く。「雪月花廊」は廃校の小学校を改築し「RVパーク」「ライダーズハウス」「キャンプ場」「宿泊施設」にした施設で、以前、Netで見て以来、気になっていた施設のひとつだ。
オーナーの「かかさん」から「各部屋も見てみますか?」と声を掛けて頂いたので見せて頂く。小学校の面影を随所に残しつつ、手作り感満載でアットホームな雰囲気の施設だ。宿泊客もフレンドリーな方が多く「何処から来たの?」「いつまで道内に?」など多くの声掛けに会話が弾むのも嬉しい。
岩内神社~「NIKKA WHISKY 余市蒸留所」~小樽運河
翌日「雪月花廊」を後にして、日本海側の岩内町へ向かう。目的は「岩内神社」の「月替わりご朱印」を頂くことだったが、立ち寄った当日と翌日は200年以上続くという「岩内神社例大祭」が行われていたので「道の駅 いわない」を拠点に、2日間周辺を観光させて頂いた。
約500人近い多くの担ぎ手による神輿や練り歩く奴槍の姿、2日間で約23キロを練り歩くそうだ。そして100余りはあろう露店や参道は多くの人で賑わい、とても活気を感じる事ができる。
2日間過ごした後、余市~小樽へ向かう。目的地は「NIKKA WHISKY 余市蒸留所」だ。約10年前、宮城県の「NIKKA WHISKY 宮城峡蒸溜所」を見学させて頂いたことがあるが「余市蒸留所」は今回が初めてとなる。
余市の手前にある仁木町に差し掛かると、道路沿いには名産の「さくらんぼ」の露店や店舗が多くなってきた。残念ながら「NIKKA WHISKY 余市蒸留所」の見学時間に間に合わなかったので「道の駅 スペース・アップルよいち」で車中泊し、明日見学させて頂く事としよう。
「NIKKA WHISKY 余市蒸留所」の「蒸溜所見学」は予約制だが「蒸溜所見学(約50分) ▶︎ 試飲 (無料約20分)」を無料で楽しむ事が出来る。「ニッカミュージアム」は予約不要で見学が可能だ。
Netで「蒸溜所見学」を申し込んだものの、残念ながら約1週間後まで予約が埋まっていて「ニッカミュージアム」の見学だけとなってしまった。試飲はしないものの、もう少し早めに申し込んでおくべきだった。
「NIKKA WHISKY 余市蒸留所」から車で約40分、小樽の街並みへ到着。「色内埠頭公園」へ駐車し、埠頭や小樽の街並みをしばらく散策することとした。
雪景色の小樽は二度ほど散策したことがあるが、夏の小樽は初めてだ。港町らしい風景や活気ある市場の風景を楽しむことが出来た。それにしても平日(水曜日)にも関わらず観光客がとても多い。恐らく8割方が外国の方のようだ。
白銀の滝(石狩市)
小樽から石狩を抜け日本海側の国道231号(オロロンライン)を増毛町方面へ北上していると「白銀(しろがね)の滝」という名瀑に巡り会うことができた。
海と滝とは国道を挟んで50m程度の距離で滝の水はそのまま日本海へ流れる。素晴らしい景観だ。駐車場やトイレも整備されているので滝や海をみながらしばしの休憩。
小休憩を兼ね、中富良野の「ファーム富田」へ「ラベンダー」の状況を尋ねてみると、暑い日が続いたせいか平年より約2週間ぐらい開花が早く、今が一番良いとのこと。宗谷岬から道央へ抜ける予定にしていたが、道央へ向かうこととしよう。
まとめ
途中出会ったキャンパーの方が「参道は危険なところが多いけどロケーションが素晴らしいよ!」と「せたな町の太田山神社」を教えてくれた。あいにくルートが合わず立ち寄る事は出来なかったが、Netで確認してみると、どうも以前見た映画「北の桜守」で「吉永小百合さん」が参拝していた絶壁の神社らしい。
映画では網走?の設定だったかな?と思ったが「せたな町」だったようだ。鳥取県の「投入堂」と同様に、行って見たい場所のひとつとなった。話は変わるが「北の桜守」の少しミュージカル風の演出や「吉永小百合さん」の演技は素晴らしく、とても感動した映画のひとつだ。
道南(往路)では天候に恵まれず「羊蹄山」「ニセコ」「昭和新山」等の雄大な山々を見る事は出来なかったが、復路で立ち寄れる事を期待することとして、道中を楽しみつつ、道央へ車を走らせることとしよう!
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