飲料水を調達する方法
はじめに

車中泊の「くるま旅」で、特に重要なのが「電力」と「飲料水」ですね
「くるま旅」の期間が長いと持参した「飲料水」は無くなり、現地調達になります。このページでは、僕が「飲料水」を調達している方法をご紹介します



只、水の調達は比較的容易なので、これまでの「くるま旅」で困ったことは特にありません
僕は車内におよそ下記の「飲料水」を積んでいます
車の水タンク(16ℓ)+ペットボトル(水2ℓ×5本)+ペットボトル(お茶2ℓ×2本) 合計 約30ℓ
少なくなると補充するので、水が切れる事は無いのですが「珈琲」「お茶」「調理」「洗いもの」「歯磨き」など、1人だと30ℓで約3週間前後でしょうか? 1日約1.5ℓ~2ℓの目安です。水道水だと塩素を含んでいるので、湧き水と比較すると保存期間もやや長くなります
僕は中長期間の「くるま旅」の時は「麦茶」「ほうじ茶」などもパックを使い、車内で沸かして冷蔵庫へ保管しています
この検証結果から常温保管の水道水は、約2週間で残留塩素濃度が「0」となる為、常温保管で空気が含まれていない状態で約10日前後がひとつの目安となりそうです
只、夏場の車内は高温になる厳しい環境の為、季節も考慮した入替が必要ですね。冷蔵庫だと「3ヶ月」ぐらいは問題なさそうです
5つの飲料水の調達方法
①コンビニ・スーパー(★★★★★)
●ペットボトルの飲料水を購入
< メリット >
スーパー、コンビニなど、どこでも購入し易い
<デメリット>
有料、空きペットボトルが発生
僕は空きペットボトルは、2~3週間ぐらいだと「ルーフBOX」へ入れて持ち帰るか?それ以上だと「ラベル」を剥がして、スーパーの「リサイクルBOX」へ入れさせて頂く事が多いです




●給水サービスを利用
イオン(AEON)など「給水機」を設置している店はとても多いです
< メリット >
・買物と合わせて給水できる
・アルカリイオン水、ミネラル水、硬水、軟水など給水機により水の種類が豊富
・無料の店舗や給水サービスもあり(系列や店舗、設備、保有カードにより異なる)
<デメリット>
・専用ボトルの場合が多く店舗により使用できない
・有料の店舗や給水サービスもあり(系列や店舗、設備、保有カードにより異なる)




②湧き水などの専用汲み場(★★★★☆)
●湧き水
各地には地元の方が大切にしてきた「水汲み場」が多くあります。場所により「軟水」や「硬水」だったり味にも違いがあり、その水で「珈琲」を楽しんだり、地元の方と水を汲みながらお話したりも旅の醍醐味です
夏場に冷たい湧き水をその場所で飲むと癖になる美味しさです(笑)僕は看板に誘われて立ち寄ったり、下記のソフトで調べて汲みに行きます
①「GoogleMap」
②「Sumai湧水」


「湧き水」があります
柄杓で直接、注ぎます


<注意点>
「湧き水」は水道水と違い、塩素消毒もないので、長期(特に暑い車内)の保存が効かない為、1日~2日で使用するか?可能なら「冷蔵庫」に保管しましょう。その場合でも3日以内の消費をお勧めします
また「煮沸」を推奨している「湧き水」もあるので、看板の記載事項もよく見ておきましょう


●道の駅や神社などの専用水汲み場
「道の駅 はくしゅう(山梨県)」「道の駅 富士吉田(山梨県)」「富士山本宮浅間大社 富士山御霊水(静岡県)」など「湧き水」が豊かな場所には、専用の水汲み場がある事が多いです
特に山梨県の「道の駅 はくしゅう」は「南アルプス甲斐駒ヶ岳源流」に端を発する「尾白川水系」の水汲み場で、サントリーウイスキー「白州」も「尾白川水系」の水で仕込まれ「超軟水」で、とても柔らかくまろやかな事が特徴です。是非一度は飲んで頂きたい、お気に入りの水汲み場です
僕は「湧き水」と同様に下記のソフトやNetで調べて汲んでいます
①「GoogleMap」
②「Sumai湧水」
<注意点>
こちらも「湧き水」と同様に塩素消毒されていない場合が多く、長期(特に暑い車内)の保存が効かないので、1日~2日で使用するか?可能なら「冷蔵庫」に保管しましょう
その場合でも3日以内の消費をお勧めします。また「煮沸」を推奨している場合もあり、看板の記載事項もよく見ておきましょう
③ガソリンスタンド(★★★☆☆)
燃料の補充の際「タンクに水道水を補充させて頂けませんか?」と、お願いすると快く了承頂けるのが、これまでの経験だと殆どです
<注意点>
ホース等で補給の際は「水道水か?」「地下水か?」確認は必ずしましょう。地下水(工業用水)は飲料に不向きな場合があります


④キャンプ場・RVパーク等(★★★★★)
僕は中長期の「くるま旅」だと、時々「キャンプ場」や「RVパーク」も利用します
その際「水道水」を補充したり、嵩張る惣菜のプラ容器なども洗って天日で乾燥させ、スーパーの「リサイクルBOX」へ入れさせてもらっています






⑤道の駅や公園など(★☆☆☆☆)
道の駅で「水道水」を汲んだことはまだありません
公園等だと足洗い場など、比較的水を汲みやすい場所もありますが、給水行為を禁止している所もあり、よく確認が必要です。僕は上記の①~④をお勧めします。


排水を処理する方法



「排水処理」は、水の調達よりハードルが高く、下記の対応をしています。
5つの排水処理方法
●まずは排水を極力減らす(★★★★★)
①「サランラップ」「フライパン用アルミシート」を使用し洗い物を減らしています。ご飯は多めに炊き「サランラップ」で包む事で炊飯器の洗浄や「フライパン用アルミシート」を使用して「ホットプレート」の洗浄を減らしています
②野菜は洗浄の必要が無い「カット野菜」「冷凍野菜」も利用
③蒸し野菜など「電子レンジ」を使用し洗い物を減らしてます
④魔法瓶の少量のお湯で油分を落とし「ペーパータオル」で拭き取ります


の活用




排水は極力減らしていますが、それでも1人の「くるま旅」で、約2~3週間で、13ℓの排水タンクは、ほぼ満タンになります。2人での「くるま旅」だと更に短くなりますね。この期間に自宅に戻る場合は自宅で処分しています


●ガソリンスタンドでの排水(★★★☆☆)
ガソリンを補充する際に「排水させて頂く事はできませんか?」と、お願いすることもあります
洗車設備等のある「ガソリンスタンド」だと「排水ピットなどの処理施設」を備えていて、対応して頂ける場合があり何度か排水させて頂きました


●キャンプ場での排水(★★★★☆)
キャンプ場利用の際「排水」が可能な場合、排水させて頂いています。「合併浄化槽」又は「排水ピット」での処理が前提となりまが、多くのキャンプ場の炊飯棟の排水は「合併浄化槽」へ繋がっています
僕は時々「キャンプ場(有料・無料)」を利用し「給水」「排水」のほか、嵩張る惣菜のプラ容器も洗って天日で乾燥させ、スーパーの「リサイクルBOX」へ入れさせて頂いています




●「RVパーク」での排水(★★★☆☆)
有料となりますが、「くるま旅クラブ」は日本RV協会に認定された車中泊が可能な場所です
「RVパーク」は「日本RV協会」に認定された車中泊が可能な場所です。「くるま旅クラブ」の入会が前提ですが「RVパーク」によっては非会員でも利用できます(その場合、料金が少し割高になったり、特典が受けられなかったりします。それぞれのRVパークのHP等をご確認下さい)
施設は下記の原則8つの項目を満たすので、車中泊する人のニーズに沿った場所だといえます
①余裕の駐車枠(横4m×縦7m以上推奨)
②24時間利用可能なトイレ
③100V電源使用可能(20A以上推奨)
④入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)
⑤ごみ処理が可能
⑥入退場制限が緩やか
⑦看板の設置
(指定ロゴを日本RV協会より支給)
⑧複数日の滞在が可
RVパークにより、ダンプ(汚水等)処理やゴミの処理対応の違いがある為、詳細は「くるま旅クラブ」より、ご確認下さい(★★★☆☆)は、全般的に「キャンプ場」より高額なのでコスパを考慮して「★」をひとつ減らしました
「RVパーク」を展開する「くるま旅クラブ株式会社」では、下記施設が会員(有料)になる事で利用できます
・旅館やホテルで車中泊できる「湯YOUパーク」
・町中の駐車場等に車中泊できる「くるま旅パーク」
・レストランなどの駐車場で車中泊できる「ぐるめパーク」



「くるま旅」では「ごみ処理」や「排水処理」は、とても有難いサービスですね。詳しくはHPをご確認下さい


●「Carstay」の利用(★★★☆☆)
僕はまだ未利用ですが、キャンピングカー & 車中泊スポット予約アプリ「Carstay」では提携した全国の車中泊スポット・体験場所は約350件(2023年8月8日現在)があり有料で利用できます。初期・月額費用は無料です
こちらも「RVパーク」と同様の機能がある施設も登録されています。提携先により「ダンプ(汚水等)処理」や「ゴミの処理」など対応の違いがある為、詳細は「Carstay公式サイト」を、ご確認下さい
まとめ
「くるま旅」を快適に続ける為に「水」「電気」「ゴミ」の対応が重要になります。このページは、僕の「水の調達」「排水処理」について注意点と共に纏めました
「水」「電気」「ゴミ」など、日頃、自宅では余り気にしないことも「くるま旅」だと「どのように工夫するか?」「節約する?」をよく考えます。それだけ「くるま旅」では、重要な限られた資源と意識しているからだと思うのです



地元の人が大切してきた「湧き水」を汲ませて頂くのは「くるま旅」の醍醐味のひとつですね
僕は水そのものの美味しさや、その水を使って「珈琲」や「水割り」「炊飯」など、その地域の景観と共に楽しんでいます